2019
09.23

優秀すぎるリーダーがスタッフの意欲を下げているかもしれない3つの理由

マネージメント

“必要な業務は滞りなくこなしているけれど、覇気が感じられないスタッフ”

“少し手間取っているけれど、笑顔で業務に取り組んでいるスタッフ”

あなたなら、どちらのスタッフと一緒に仕事をしたいと思いますか?

一般的に、組織の中で高いパフォーマンスを発揮した人は評価が上がり、係長や課長といった役職へと立場を変えていきます。多くの場合は、部下がいてマネジメント業務にシフトすることになるのですが、現場で優秀だった人が上司になったからといってチーム全体がよくなるとは限りません。

スポーツを思い浮かべるとわかりやすいのですが、例えばプロ野球。現役時代、プレーヤーとして素晴らしい成績を残したので引退後にコーチや監督になるというケースは多い一方で、必ずしも所属球団が好成績を叩き出すわけではなく、低迷することだって珍しくありません。

これは、医療や福祉の施設でも同じことが言えます。

むしろ、高い技術を持ち現場で活躍をしていた人の方が、マネジメントが苦手でプレーヤーに戻りたがることも少なくありません。

冒頭の質問に戻りますが、前者は優秀すぎる上司やリーダーについているスタッフによく見られる傾向です。自発的に動く意識が薄れ、ロボットのように考えず行動している様子を表しているのですが、一体なぜこのようなことが起こってしまうのでしょうか。

先に答えを教えてしまう

優秀な上司は技術も知識も秀でています。よかれと思って先に答えを示してしまうことが多いのですが、これはあまりオススメしません。

自分自身の学校生活を思い返してみてください。小学校や中学校あたりがいいかもしれません。

この頃は、自分の意思に関わらず幅広い教科の授業が行われます。国語や理科、体育や美術など・・・。そのどれにも興味津々で、全ての授業は目が爛々という人は、おそらく稀でしょう。大半は、国語は好きだけど算数は嫌い。体育だけが学校での楽しみなんて人もいるかもしれません。

興味のない教科の授業というのは、先生の話を聞いていてもどこか身に入らず「早く終わらないかな〜」なんて考えているものです。

大人になってもそれは変わりません。一方的に説明を受けただけでは興味はわかず、記憶には残りにくいものです。

しかし、勉強でも運動でも何度も取り組んでわかるようになった、できるようになった時は嬉しいものですし、記憶にもしっかり残ります。大切なことは、多少回り道をしてでも試行錯誤できるような余裕ある環境を作ることです。

部下の失敗が許せない

これも優秀な上司にありがちな傾向です。

自分ではそつなくこなしてしまうので部下の失敗が許せず、厳しく叱責してしまうのですが、これでは部下は萎縮してしまいます。

命に関わるような絶対にしてはいけないリスクは予め伝えた上で、ある程度の失敗は許容する度量の広さを持ちたいものです。

時には部下から教えてもらう

チームでは様々な業務が複雑に入り乱れています。中には、上司自身が携わったことのない業務もあるでしょう。そのような時には、完璧な上司を演じるあまり知ったかぶりをしてしまいそうになりますが、素直に現場の意見やアドバイスを聞く姿勢を持ちましょう。

部下からは最初、ぎこちない意見しか出ないかもしれませんが、改まった席ではなく井戸端会議のような形であればスタッフも構えず、本音が出やすいものです。

「次はどうしたらいいでしょうか?」と聞く姿勢から、「こうしたいのですが」と自らの考えで提案できるスタッフを育てるためには、上司の意識も変えていく必要があるのかもしれません。

執筆者:原麻衣子(Maiko Hara)

医療の人事ドットコム編集長。
これまで、MR(医薬情報担当者)経験を経て、地方病院における人事、給与、臨床研修プログラムの構築を担当してきました。現在は、クリニックにおけるWebコンテンツの制作や企画プロデュースに携わっています。

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