2020
10.05

臨床家管理者の葛藤~常に最善を選択することから始める~

マネージメント, 職場環境

2020年の上半期もあっという間に終え、上半期の振り返りと下半期の目標設定に頭を悩ませていますが、皆さま如何お過ごしでしょうか?

私事ではありますが、理学療法士の免許を取得し16年が経過し、管理者を始めて8年が経ちました。理学療法士としては、臨床家として日々現場に立ち、課題を見つけては研修会に通い、気が付けば理学療法士の職能団体の役員をしたり、講師やアドバイザーをしたりと、臨床家として様々な経験ができたなと思っています。

管理者としても、協会の認定資格を取得したり、研修会に参加したりと、管理者としてのモチベーションも高く持てていると思っており、これからも理学療法士としても管理者としても、悩みながらもしっかりやり遂げようと思っています。

ただ、日々悩みは尽きることなく…。なんでこんなに色んな感情を持ちながら日々いるんだろうと、今回のコラム執筆を機に整理してみました。

たどり着いたのは、臨床家としての理学療法士の自分、管理者としての自分、組織人としての自分の3つの立場にあるそれぞれの正義(使命)に自分の頭が挟まれているのではないかと。

主人公を理学療法士とした場合、管理者とした場合、組織人とした場合では、考える深みも幅も、関わる職種も変わってきます。それを理解した上で管理者をしているのつもりですが、理解しているようで理解できていないのか?、管理者としての覚悟が足りないのか?、頭でわかっていても自分の本音では認めたくない等々。これがコンフリクトなのか…と頭の中の葛藤を感じながら、冷静に判断しようと心がけています。

そして、臨床家としての最善も、管理者としての最善も、組織人としての最善も“きっと間違ってはいないのだ”とそれぞれの立場で考えた最善を一旦受け入れることから始めています。そこから選択した最善から起こりうるメリット・デメリットを予想し、デメリットが少ない最善を採択するようにしています。しかし、私が最高経営者でない限り、その採択した最善も採択されるとは限らず、さらにモヤモヤしたり、やるせなくもなったりします。

今回は、ダラダラと私の考えを書いてしましたが、言いたいことは一つです。皆それぞれの立場で一生懸命「最善」を考えていて、主人公を何にするかで最善は変わるということです。やるせない気持ちに飲み込まれて、最善を見誤らないよう気を付けていきたいと思います。

 

執筆者:野村 和正

理学療法士・介護支援専門員として臨床で働く事15年。
その半数以上を中間管理職として組織運営に携わり、日々現場と管理の狭間で動いている三児の父親。
子供達の未来の為に「父ちゃん頑張ったぞ」と言える父親になる事が今の原動力となっている。

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