2019
02.12

「目標」なのか、「ノルマ」なのか~捉え方の違い~

マネージメント

ある病院で目標管理の研修を行ったとき、受講者からこんな質問がありました。

「目標は“ノルマ”なのでしょうか」という問いでした。久しぶりに「ノルマ」ということばを聞いたなぁと記憶しています。昭和の高度成長期の頃、一般企業では、目標管理の導入が進められました。アメリカから伝わってきた目標管理は、Management by objects「目標による管理」と訳され、「管理」されるという、どちらかというと締め付けの強いイメージで捉えられていたようです。その締め付け的なイメージから、目標は組織から強制的に与えられて、その進捗をずっと見張られているような捉え方もあったようです。当時は、「ノルマ管理」とも言われ、一時は「目標管理」を敬遠する企業もあったと聞いています。

しかし、現在の目標管理は、上司と部下が話し合いのもと、自分の役割や立場から何をすべきかを共に考え、組織にとっても自分自身にとってもメリットとなるよう、実になるよう進めることと変化しています。あくまでも合意のもとが原則ということでしょう。

そこで、「目標はノルマなのか」という問いです。あくまでも私の捉え方になりますが、「ノルマ」は、その目標に取り組むことや組織の方向性に納得していないと、目標はノルマになってしまうのではないかと思います。目標管理での「目標」は、目標に取り組む理由や取り組む意義を理解して取り組むことなのかと思うのです。要は、取り組むことは取り組むが、納得しているかしていないかが大切であって、やはり上司や組織と自分との「合意」が不可欠なのだということです。

目標を「ノルマ」にしないためにも、上司と部下がしっかりと話し合いの場をもつということの重要性がご理解いただけると思います。

執筆者:下田静香(Shizuka Shimoda)

医療経営オンライン編集長。株式会社エイトドア代表取締役。経営学修士(MBA)。病院、介護施設で人事制度、評価制度、目標管理制度の構築と定着を中心に人材育成、組織開発のアドバイスしています。楽しく仕事ができるためには?!をテーマにしています。

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