2020
08.10

クリニック経営と薬局経営で抱える悩みは似ている

経営, 薬局

『経営者は孤独』という話をよく耳にします。

どのように感じるでしょうか?

昨今はティール組織のような個人に権限を移し、フラットな関係性をもつ組織体を作っているところもあります。

しかし、クリニック経営において現実は思い通りにはいかないことも多いでしょう。

従業員に対して、院長の考えている目線を持ってほしいと思っても、やはり現実は立場が違いますし、心を割って話ができる関係を築こうとして経営者が歩み寄っても、従業員側が構えてしまい一朝一夕には難しいかと思います。

私自身は薬局経営者ですが、クリニック経営のサポートもできるスキルを磨きたいと医療経営についても学んでいます。

その中で気づいたことがあります。経営者が抱える悩みの本質は多くが同じだということです。

組織の役職として

院長=薬局経営者(プレイヤー兼務の場合)

看護師=薬剤師

医療事務=薬局事務

 

多くの経営者に一致している悩みの1つが人材のマネジメントです。

クリニック、薬局ともに資格を持っていなければできない業務が多くあります。そのためフラットな関係性を築きにくい業態でもあります。その上、1つの組織で5~10名前後のスタッフを抱え、それぞれが顔が見える距離で仕事をするため、職場の人間関係の不和で一斉退職のリスクもはらんでいます。

また、女性比率が高い職場というのも共通点です。経営者としては出産、育児、介護休暇を取りやすくしたり、女性“ウケ”する福利厚生等、女性が働きやすい職場作りをしたりすることも重要です。

この点は薬局も同様に試行錯誤しながら組織づくりしているところです。

他にも

保険医療収入が売上の多くを占めるため法律・制度を先読みする必要がある

・オンライン診療、服薬指導の波がきている

・人材採用において紹介会社への支払いフィーが高い

・モンスター患者、モンスター従業員の対応

・集患対策について日々考えている

いかがでしょうか?

探せば探すほど課題への共通点が多くでてきます。

院長の悩み≒薬局経営者の悩み

院長は孤独と感じられているならば、もちろん同業の医師からの情報交換が先ずは重要となります。

その上で、もしかすると身近な薬局経営者の取組から抱えている悩みのヒントとなることが見つかるかもしれません。

そのようなお互いの立場を理解した情報交換がクリニックと薬局双方においてプラスとなり顧客へ還元していける循環になればと思います。

次回は実際に薬局を活用して、院長にとって見えない大事な情報を手に入れるための仕組みづくりについて紹介したいと思います。

執筆者:加納 裕介

MRファーマスト運営者。
『独立する薬局薬剤師の経営力を伸ばし地域を幸せにする』 という理念のもと
独立開局成功塾という0から薬局経営と起業スキルを身に着けれる少人数制起業塾を運営。元MRの薬局経営者。医師と連携を密にとり地域医療にも邁進中。
旅行好きで余暇ができると宮古島に行き人と自然に癒されている。

MRファーマシスト
http://k-pharma.co.jp/mr-pharmacist/

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