2020
05.04

【入力と出力】~目標達成に向けての布石~

経営, 開業

クリニックサポートの一つに長期目標と短期目標の設定があります。長期目標を達成するためには、短期目標をクリアしていくことになりますが、目標を設定するときは、その目標を達成した時に誰がどのように喜んでくれるのか、自分は楽しめるのかがポイントになります。

目標を設定し、クリアするために私たちはいろいろな情報を“入力”しますが、“入力”したままで終わってしまうドクターがいます。また、そこで終わってしまう開業サポート業者も多くいます。大切なのは“入力”した情報を“出力”することです。これは私がメンタルコーチをしているスポーツチームでも話をしていますが、脳は入力することより出力することで強化されます。さらに、目標を設定する時もただ紙に書いてもらうのではなく、口に出して読み上げてもらうこと(出力すること)でその目標が達成しやすくなります。

また、大切なのは言葉として出力するだけでなく、動作、表情での出力も目標達成に向けて必要なことです。ただ目標を読みあげるのではなく、達成したところをイメージし、例えばガッツポーズや笑顔を“出力”することで、結果に大きく影響してきます。

これだけ話しても、ドクターの中には「そんなのクリニック経営と何が関係ある?」と思われてしまいますので、ここに至るまでに私は多くの布石をしています。私の役割はクライアントの望む結果を得られるようにすることですので、このような提案も布石の一つということです。

そして、このことはクリニックで勤務するスタッフにも伝えています。例えば、全体ミーティングでは前回からの振り返りとともに、次回までの目標を設定してもらいます。その際に先ほどのことを全員で行ってもらっています。そうすることで個人としてもクリニックとしても目標達成につながり、充実から人生を豊かにするサポートにつながっています。

クリニック経営をする上で短期目標はクリアすれば次の新しい目標に変えてもよいですが、クリニックとしての夢を実現する最終目標は絶対に変えてはいけません。そのためには、日々出力をイメージしてもらい、共に夢実現するためのサポートをしています。

執筆者:田中秀幸(Hideyuki Tanaka)

株式会社ファイネス 医業開発室に所属し、クリニック開業サポート、クリニック承継サポートを中心に活動しています。 スポーツが好きで、中学クラブチームのメンタルコーチや医療・介護・福祉関係者へメンタル講習をしています。

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