02.01
「夢を実現する3つの思考」
コロナ禍においてもクリニック開業を希望される相談が当社にも来ております。強い志を持って独自で情報収集もされています。今の時代、どんなに事前の準備をしても経験していない経営に関しては不安が大きいものです。そんな中、何をやるか、どうやるかを検討すると同時にもう一つ大切なやることがあります。それはどのような想いで取り組むかということです。実はクリニック経営を安定させ、目指す医療を実現するには3つの思考が必要になります。
1つ目は未来への思考です。
これは常識では考えられないようなスケールの大きな非現実のことでも思いを描く思考です。無難な実現可能な未来を思い描くのではなく、こういうことができたら楽しそうだというものを思い描いていきます。中には、人から馬鹿にされるかもしれないと気にされる方もいますが、そんなことは気にせず、どんどん楽しそうな大きな未来への想いを描くことです。
2つ目は現実の思考です。
これはこの夢や目標を達成するためにはどのように計画を立て、どのように実行したらよいかと具体的な戦略を立てて行動します。常に現実から物事を見る現実の思考です。多くの人の夢や目標が実現しない理由はこの現実思考ができていないケースが多くあります。つまり、やりたいことばかり考えていて現実が見えていないということです。常に現実を見て行動すること、分析することです。
3つ目は危機思考です。
これは実行計画に問題点はないかと危機管理を徹底的に行う思考のパターンです。また計画を実行に移したときにその計画をしっかり遂行できているかを分析し、目標と現実のずれを修正していきます。この危機管理を行う思考を危機思考といいます。実は1つ目の未来への志向、2つ目の現実の思考はできてもこの3つ目の危機思考がおろそかになりがちです。おろそかになると、想定していない問題が生じた時に対応が遅れたりします。常にリスク管理を行う必要が出てきます。
クリニック開業を目指す方々また、すでにクリニック経営をされている方々にはこの3つの思考を持ってもらいたいと思います。これは難しいことではありません。どなたでもできますので、気楽に取り組んでいただければと思います。
クリニック経営は困難な時代と言われがちですが、どの時代もどの分野もその困難を乗り越える方法を身に付けることができればチャンスにすることができます。そのためにもどのような思考で経営をするか、これが大切です。その上でこの3つの思考を持ち、必要であればその分野の専門家との連携でさらなる経営安定を図ることができます。
執筆者:田中秀幸(Hideyuki Tanaka)
株式会社ファイネス 医業開発室に所属し、クリニック開業サポート、クリニック承継サポートを中心に活動しています。 スポーツが好きで、中学クラブチームのメンタルコーチや医療・介護・福祉関係者へメンタル講習をしています。
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