2020
07.13

「女性事務長のひとり言」清掃も大切なお仕事です

患者満足度, 社会人としての基本, 職員教育, 職場環境

こんにちは、小柳です。7月を迎えましたが皆様お変わりございませんか?緊急事態宣言終了後は、形を変えながらも日常生活が戻りつつありますね。4月に仕事を始めた新人の皆さんも、例年とは環境が違いますが貴重な経験をしていることと思います。

もうかなり前の話ですが、私が新人の時は出勤したらまず掃除をし、全員で朝礼をして、それから業務開始でした。そういえば、清掃の時間は就業時間に含まれていなかったような気がします。最近は働き方改革の流れもあり、清掃のような仕事をあまりしないで過ごしている方が多いかもしれませんね。

私は清掃などの環境整備に重きを置いています。現在、うちのクリニックでは朝礼前・午前診療後・午後診療前・午後診療後の1日4回の清掃の機会があります。それぞれのタイミングでやるべきことが決まっていて、専門職の視能訓練士も含めスタッフ全員が掃除をします。掃除機をかけたり、椅子を拭いたり、床を水拭きしたり、お手洗いをきれいにしたり、流しや排水口を磨いたり…。

このような毎日行うことの他に、週1回行うこと、月1回行うこと、年に1~2回行うことも決まっています。これらのルーティンは最初から現在のように決められていたわけではありません。開業当時のスタッフがとてもきれい好きで、毎日ピカピカに掃除をしていたことから始まった習慣が、その後多くのスタッフの「気づき」により更に肉付けされました。そして、現在の体制になっていきました。

清掃は、患者様をお迎えするにあたり、医療機関としてふさわしく清潔であるか、診療を行う準備がきちんとされているかを確認するとても大切な仕事だと私は考えています。また、診療時間中は目の前の仕事に必死なので、患者様の目に院内がどのように写っているか考える時間や余裕がありません。しかし、掃除や環境整備をしていると乱れているところや不具合のある箇所など様々なことが見えてきます。掃除をすることは、待合室側から、つまり患者様の側から受付や診察室を見る絶好の機会となります。

清掃があまり好きではない人もいることでしょう。また新人の皆さんにとっては経験のないことも多く、抵抗感が大きいかもしれません。でも、待合室のイスに座って、院内の様子を見てみて下さい。患者様視点で、いろいろ見えてくるかもしれませんよ。

執筆者:Airi Koyanagi

薬剤師。大手調剤薬局チェーン勤務後、戸塚ヒロ眼科事務長として10年以上クリニックの運営に関わっています。医療スキルと患者様サービス及びスタッフの働き甲斐の3つを成り立たせたいと今も奮闘中

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