2020
06.22

持続可能な学びの場を作るためにできること

社会人としての基本, 職員教育

新型コロナウイルスの影響で、「三密」になりやすい対面での研修やセミナーは軒並み中止となりました。徐々に再開の兆しが見えてきていますが、それでも昨年の同時期と比べると格段にその数は減っています。

医療機関における研修も同様で、一部オンラインへ切り替えたところがあるものの、ハード面とソフト面が追いつかず結局のところ中止や延期に追い込まれているケースが多々見受けられます。

医療業界にいると見えにくいことなのですが、他業界から転職した人や医療業界に参入した企業の話を聞くと、医療におけるITはまだまだ発展途上の段階だということがよくわかります。

さらに、海外にまで目を向けてみると、新型コロナウイルスが流行する前からチャットを用いて医師に相談できるアプリが使われている、薬を自動販売機で購入できる国があるなど、患者さんにとって利便性が高いことがわかりますし、より身近なところに医療があるのではないかと感じています。

日本においては医療制度での様々な制約があるため実現するのは難しい面もありますが、それでもITの力を借りて、対面以外で学べる機会をもう一つの手段として用意しておくことは、スタッフだけではなく医療機関側としてもメリットが大きいのではないでしょうか。

なぜなら、学びの場を提供するということは、そのスタッフに期待を寄せているということの表れでもあり、自院において活躍できるスタッフを育てることにもつながるからです。また、スタッフの立場からしても、他院より学びの場が多く自己成長できると感じたなら、ここで働き続けたいという意欲がわきやすいことでしょう。

医療経営オンラインを運営している株式会社エイトドアでは、管理職やリーダー向けに人材育成や人事制度全般に関する研修を、オンラインにて定期的に開催しています。また、医療機関または福祉施設ごとに日程や内容を構成することもできますので、お気軽にお問い合わせいただければと思います。

学びの環境を絶やさないことで、スタッフが生き生きと活躍できる職場になることが、結果的に患者さんへの正しい医療の提供、サービスの提供につながっていくのではないでしょうか。

執筆者:原麻衣子(Maiko Hara)

医療の人事ドットコム編集長。
これまで、MR(医薬情報担当者)経験を経て、地方病院における人事、給与、臨床研修プログラムの構築を担当してきました。現在は、クリニックにおけるWebコンテンツの制作や企画プロデュースに携わっています。

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