2021
06.12

『場所に1ヶ月、人に1ヶ月、仕事に1ヶ月』~入職最初の3ケ月~

職場環境

こんにちは。小柳です。皆様いかがお過ごしでしょうか?関東地方は湿度が高く、ムシムシとした日も多くなっているので体調管理には気を付けたいですね。

今日は私のプライベートなお話から始めたいと思います。私のパートナーは全国を渡り歩く転勤族です。だいたい1~2年ごとに異動があり、大抵引っ越しを伴います。結婚して10年で7回住まいが変わりました。現在の住まいは10か所目になります。同じところに2年ほど住まうと「そろそろ引っ越しかしら?片付けなくては…」という気分になってきます。これは《転勤族あるある》らしく、同業が夫の友人たちには激しく同意されます。

話しを戻しますが、引っ越しを重ねていくとだいたい以下のように環境に順応していくことを体感していきました。最初の3ケ月は生活をととのえる期間で、疲れも出やすくて風邪をひいたり体調を崩したりしやすい時期。あれこれ試行錯誤しつつ半年が経つ頃には気が付くと生活がおおよそ確立していきます。そして1年が経つ頃にはしっかりと落ち着きます。環境や生活の変化にストレスを感じることもありましたが、そのうち馴染んでいくことがわかっていると何とか折り合いがつくものです。『慣れ』は環境への順応とストレスを緩和させる人間の特性なのだと毎回感じます。

ここまでは私の引っ越しと新しい環境に馴染む話ですが、職場も同じだと思いませんか?新卒者は1年も経つと見違えるほど成長した姿を見せてくれますし、転職してきた方も半年もするとすっかりその職場の一員となっています。

私は新しい職員が来ると『場所に1ヶ月、人に1ヶ月、仕事に1ヶ月。最低でも3ケ月はかかる』と伝えます。最初の1ヶ月で通勤も含めた職場の場所に慣れ、次の1ヶ月で人に馴染み、3ヶ月経つと、とりあえず仕事が一通りわかるようになる、と。転職のストレスは相当なものですし、新卒者はもっと緊張しています。慣れるまで最低でも3ケ月。緊張感が高く疲れやすい期間なので体調管理にも十分気を付けてがんばるようにとも話します。

また、新しい仲間を迎える側も、この最初の3ヶ月を大切にしなくてはならないと考えます。まっさらなこの時期に基礎的なことや職場のルール・姿勢・ポリシーといったものを伝えなくてはなりません。「慣れ」は環境への順応やストレスを軽減する反応であると同時に、「慣れ合い」へと変化して必要な緊張感を欠如させてしまうことがあります。馴染み過ぎない程よい緊張感の中で伝えるべきことを伝え、お互いの理解と信頼を深めていく一度しかないタイミングなのです。

『場所に1ヶ月、人に1ヶ月、仕事に1ヶ月』、職場に入る最初の3ヶ月を入職者も在職者もお互いに大事に過ごしたいものですね。

執筆者:Airi Koyanagi

薬剤師。大手調剤薬局チェーン勤務後、戸塚ヒロ眼科事務長として10年以上クリニックの運営に関わっています。医療スキルと患者様サービス及びスタッフの働き甲斐の3つを成り立たせたいと今も奮闘中

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