2019
03.18

もうすぐ迎える10連休に対応できる体制を

地域医療

年末年始やゴールデンウィークなど、暦上で長期休暇の期間は病院や医療機関は通常とは異なる体制を整えなくてはなりません。

今年のゴールデンウィークは10連休と長期に渡って休日となることが決まりました。今年は4月27日から5月6月までの10連休となります。

すでに、海外旅行や国内旅行の需要は高まってキャンセル待ちが続出していますし、銀行や株式市場など金融業界にも多大な影響が考えられると言われています。

また、元号が切り替わることからシステムの保守や開発を行うIT業界も連休中の対応に追われるとも言われています。

もちろん、薬局や医薬品を提供している製薬会社や卸売販売業者も同様です。連休前から連休明けまで患者さんが押し寄せることが考えられ、診察を待つ患者さんだけではなく医療機関で働くスタッフの疲弊が予想されます。

混乱を未然に防ごうと、厚生労働省は今年の1月15日付で「本年427日から56日までの10連休における医療提供体制の確保に関する対応について

を各都道府県宛に通知しています。地域の医療提供体制を確保し、医療関係やや卸売販売業関係者、そして住民などへの十分な周知を要請しているのです。

また、1月30日には、「本年4月27日から5月6日までの10連休等の長期連休における診療報酬等の取り扱いについて

という通知を出しています。この通知により、5月に迎える10連休では保険診療において休日加算は従来通り算定できること、長期の旅行等の場合は投薬量が14日分を限度とされる薬剤であって14日を超えて投与した場合は、その理由を記載することなどが示されています。

それでなくとも、毎年連休前後は年度始めともあって人の動きも何かと慌しいものです。加えて、今回の10連休。

連休まで1か月強ありますが、職員の皆さんの勤務体制、医薬品の在庫管理等これまで考えることがなかった課題に追われる日々が続きそうです。

原麻衣子(Maiko Hara)

医療の人事ドットコム編集長。
これまで、MR(医薬情報担当者)経験を経て、地方病院における人事、給与、臨床研修プログラムの構築を担当してきました。現在は、クリニックにおけるWebコンテンツの制作や企画プロデュースに携わっています。

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