05.08
「選ばれる病院(職場)」の基準とは何か?
皆様お疲れ様です。
いよいよ新年度が始まり当院にも多くの方が入職されました。
当院では入職後、病院全体での研修・各課内での研修が行われますが、各研修の場で改めて実感したことがあります。
それは、各講師が研修前に行う自己紹介の場で、「入職していただき、ありがとうございます」という言葉とスライドを多く見かけたことです。
理学療法士の需要と供給のバランスが不均衡な時代、現場は溢れている人材を選ぶ立ち位置にあるとも思いますが、現場ではそんな余裕を感じることなく、人材不足や入職希望者不足に悩んでいるといった話もよく聞きます。
私たちのリハビリテーション課でも、「優秀な人材に選ばれる職場になれるか」、「選ばれる職場になるためにはどうしたらよいか」を考えながら人材育成のプログラムを考えたりしています。
その反面、ある意見では、人材育成プログラムに前向きな意見ばかりではなく、「人材育成がしっかりしていることが必ずしも全ての学生にプラスではなく、マイナスに捉えられる場合もある」、「学生の優先順の1番が人材育成ではない」といった意見も聞きます。
「働きやすい職場」、「選ばれる職場」になるためには何が必要なのか?
人材育成に真剣な職場は敬遠されるのか・・・。
“正解がない正解”に悩むことも多いです。皆様の職場ではどう考えていますか?
私は入職時のことを思い出してみると、「人材育成」や「教育プログラム」に対しては、正直言うと敬遠していました。何も考えていなかったというより、「職場の雰囲気」で就職先を選んでいました。
「働きやすい職場」という言葉自体アバウトで明確ではないですが、なんとなく「雰囲気」で選んでいました(あくまで私の場合です)。
コロナ禍により臨床実習を経験していない新入職者も多いなか、現場としては早く臨床家として戦力となって欲しいため、人材育成には力を注ぐべきだと思いますが、そもそも受け手がそれを望んでいない場合はマッチしない訳で…。ではマッチしない人はほっとけばよいのか。しかしそれでは本当に優秀な入職希望者は確保できない場合もあり…。個人的になかなか難しい悩みだなと思っています。
万人受けすることは不可能と分かっていますが、皆様の職場では何を目標にし、何を売りにして新入職者の確保を行っていますか?
このコラムを通して私自身は様々な職場の意見を知りたいという欲求にかられています。いつか意見交換の場が持てれたらよいなと思いながら今夜も考えながらコラムを終わります。
皆様の職場の新入職された方々がいつまでも笑顔でいられることを願っています。
執筆者:野村 和正
理学療法士・介護支援専門員として臨床で働く事15年。
その半数以上を中間管理職として組織運営に携わり、日々現場と管理の狭間で動いている三児の父親。
子供達の未来の為に「父ちゃん頑張ったぞ」と言える父親になる事が今の原動力となっている。
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