2020
07.27

意識を変えることの難しさ~今だからこそ柔軟性が求められる~

職場環境

例年とは異なる環境の中で夏の連休を迎えましたが、どのように過ごしたらよいのか迷われた方も多かったのではないでしょうか。

ニュースでは連日、新型コロナウイルスの感染者数が報道されていますし、日常生活においてもマスクを着用し手洗いを徹底するなど、徐々に新しい生活様式が浸透しつつあります。

企業の働き方も、この数か月で一気に変化しました。総務省はかねてよりテレワークを推し進めようと様々な施策を打ち出していましたが、ここにきて一気に加速した印象を受けています。

企業だけではなく、医療機関においても制限付きではありますが、初診からオンライン診療が解禁となるなど、大きな変化の波が押し寄せています。

一方で「やはり、実際に会った方がよい」という声も聞こえます。例えば、私が所属しているある団体では、新型コロナウイルスの感染拡大が始まってから入会された方からは、既にコミュニケーションが出来上がっているところにオンラインだけで交流を持つことは非常に難しいと話していました。

確かに、急にオンラインに方向転換して欲しいと言われたとしても、医療現場においては医療従事者だけではなく患者さんも含めた対応が必要となりますし、何よりも各個人にハード面でのツールを用意する必要がありますし、慣れるにはそれなりの時間が必要となってきます。

しかし、初めから“オンラインが当たり前”という環境に身を置いているならば話は変わってくるかもしれません。

かつて、私は、スタッフ全員が在宅勤務中心というベンチャー企業に在籍していたことがあります。皆、居住地も全国に散らばっている上に個々人が働く時間も様々で、子供が学校に行っている間だけ働くという人もいれば、夜中に仕事を始めるという人もいました。

もちろん、お互いに対面で会ったことがないので必然的にコミュニケーションはネットを経由して取らなくてはなりません。そのような環境だからこそ、言葉遣いには気をつけていましたし、報連相を意識してより密に連絡を取り合うようにしていました。

環境は、思わぬときに変化することがあります。可逆的なものであれば一時的な我慢で乗り切ることができますが、これが不可逆的なものなら自分自身もそれに合わせて変化していかなくてはなりません。

これまでの意識を変えていくということは非常に難しいものですが、少しずつでも対応できる柔軟性が昨今、これまで以上に求められているのではないでしょうか。

執筆者:原麻衣子(Maiko Hara)

医療の人事ドットコム編集長。
これまで、MR(医薬情報担当者)経験を経て、地方病院における人事、給与、臨床研修プログラムの構築を担当してきました。現在は、クリニックにおけるWebコンテンツの制作や企画プロデュースに携わっています。

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意下さい(スパム対策)