人生の「目標や夢」 ~仕事との向き合い方から考える~

皆様、お疲れ様です!

皆様の職場では「夢」や「目標」について若いスタッフと話す機会はありますか?

私は現在、臨床実習生を担当しているのですが、実習生には明確な短期目標があります。それは、国家試験に合格し、免許を取得することです。そして、その先の中長期的な目標は就職後に設定される場合が多いのではないでしょうか。

 

では、免許を取得し数年が経過しているスタッフ達は「夢」や「目標」は持てているのでしょうか?

私は理学療法士の免許を取得し20年近くが経過し、今まで幸いにも様々な部署で従事する機会を与えられたので、それぞれの部署で「何をするのか」、「何をしたいか」などの「目標」を自然と設定できる環境にありました。そして色んな縁に恵まれ、今では明確な「目標」を見つけられ、その「目標」を達成するために日々仕事に向き合っています。今では、自分の人生の目標を達成するための手段として理学療法士をしています。

 

この「仕事」に対する考え方や価値観は多様ですので、「こうあるべき」とは思っていませんが、1つ気になっていることがあります。

それは、「目標や夢」を明確な言葉として伝えられる人が少ないということです。「給料が少ない・・・」、「やることばっかり・・・」、「しんどい・・・」などネガティブワードが「目標や夢」よりも多く聞こえてくることです。

当然、専門職としての「目標や夢」を語れるスタッフは多いのですが、「自分の人生」に目を向けると「目標や夢」を語れる人は少ないのではないかと思います。

 

 

私達は日々、患者さんとそのご家族さんの人生を背負ってるという覚悟と責任を持ち、必死に向き合っています。一方で、「自分達の人生」についてとなるとどうでしょうか?

なんだか思想家みたいになってしまいますが・・・。

私達のリハビリテーションの世界では、「目標なきリハビリテーションはただの苦痛」とう言葉があります。

目標なくただ漠然と、いつ終わるかもわからない闘いを毎日続けることは、ただの苦痛です。これはリハビリテーションだけではなく、人生においても同じことが言えると思います。

「何のために仕事をするのか?」、「その仕事はいつまでするのか?」に対して、「目標や夢」を持てると、手段としての仕事に対する考え方や取り組み方も変わってくると思います。

* 「給料が安い」 → 「給料を上げる」。

* 「やることばっかり」 → 「業務整理・縮小」。

* 「しんどい」 → 「週休3日にする?」

などの、各事象や要求に対して様々な対策を講じることも大切ですが、そもそも、自分自身の人生のためにというパワーワードに目を向けて、個人がどんな人生を送りたいのかを明確にすることです。人生の「目標や夢」を達成するために「仕事」とどう向き合っていくかを設定することも大切なのではと思っています。

モチベーションに環境要因が関与するのであれば、人生の「目標や夢」を熱く語れる管理者となり、部下・後輩の充実した人生が送れるように促していくことも管理者の大切な役割だと思います。

皆様の職場では、人生の「目標や夢」を熱く語っていますか?

 

執筆者:野村 和正

理学療法士・介護支援専門員として臨床で働く事15年。
その半数以上を中間管理職として組織運営に携わり、日々現場と管理の狭間で動いている三児の父親。
子供達の未来の為に「父ちゃん頑張ったぞ」と言える父親になる事が今の原動力となっている。

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