『履歴書は自分の分身です』

こんにちは、小柳です。涼しい風が吹きはじめ秋らしくなってきましたが、皆様お変わりございませんか?新型コロナのワクチン接種が進み、感染者数が低下に転じているようなので引き続き状況が改善していくことを願わずにはいられません。

さて、今日は履歴書や面接について少しお話したいと思います。

実は最近友人から「転職活動をしている。久しぶりに履歴書を書いているがどう書いたら良いのか?面接はどうしたら良いのか?」といった相談を受けました。履歴・職歴は事実をありのまま偽りなく書き、かつ志望動機の欄にはご自分の考えについて、心を込めて記入することをお勧めしました。また、自然体でありつつ真剣にお話しすることが大切だとお伝えしました。

皆さんはこれまで自分以外の履歴書を見る機会や経験をお持ちでしょうか?

採用担当者でなければ他の方の履歴書を見る機会はほとんどないと思います。私もクリニックの運営に関わるようになって、はじめて多く方の履歴書を見ることになりました。

最初の頃はどう見たら、つまり「何をどう判断」したら良いのかよくわからず、手探りで採用面接を行っていました。しかし採用の経験を重ねていくと、履歴書はその方の“生き様”を表現するものだとつくづく感じるようになります。

例えば転職の回数や業種の変遷を見ると、同じ業界で少ない転職回数の方と、転職回数が多くかつ複数の業界を経験している方とがいたとします。前者は目指すものが一貫していて手堅い生き方を選んできたと言えますし、後者は好奇心が旺盛でフットワークが軽く、経験豊富で多くのアイディアの引き出しを持っているかもしれません。

採用試験にお越しになる方は初めて会う方ですから、面接では履歴書から透けて見えてくるものを元にお話させて頂きます。そういう意味では『履歴書』はご自分の分身のようなものだとも言えますね。

何を「良し」として採用するかは、その組織の優先すること・カラー(雰囲気)・文化によって異なるので、『こうしたら必ず採用される』という模範解答はありません。

ただ、私はその方がどんな人物か、「素」を見たいと考えて面接を行っています。面接は緊張する場面ではありますが、ふと見せる表情や振る舞いにその方の人となりが出ているものです。取り繕った状態を評価され採用されたとしても後々無理やひずみが生じます。長い時間を無理なく充実して過ごせる職場と職員の関係となれるよう、背伸びしすぎずご自分をきちんとお見せ頂ける場となることを願っています。

執筆者:Airi Koyanagi

薬剤師。大手調剤薬局チェーン勤務後、戸塚ヒロ眼科事務長として10年以上クリニックの運営に関わっています。医療スキルと患者様サービス及びスタッフの働き甲斐の3つを成り立たせたいと今も奮闘中

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