03.15
職場の雰囲気がつくられる要因~表情やしぐさ、声の影響度~
新年度まで残すところ2週間となりました。2週間後には、新卒の職員さんが入職されるところも多いと思います。気持ちよく迎え入れたいものです。
新しく入職する職員が感じ取るものがあります。それは職場の雰囲気です。
「自分がこれから働く職場は楽しい職場かな」、「一緒に働く職員はいい人たちかな」など大きな期待を持って入職することは間違いありません。一方で、「周りの人たちと上手くやっていけるかな」という不安も持っています。期待と不安で初日、出勤します。おそらく初日一日いるだけで、職場の雰囲気はなんとなく感じ取るものだと思います。自宅に帰ってから家族などに「初日はどうだった?」と尋ねられると、「いい雰囲気の職場だったよ」とか、「結構厳しそうな職場だけど、先輩たちがやさしそうだった」など答えるわけです。一日しかいないのに、職場の雰囲気はつくられてしまうものなのです。
では、雰囲気は何からつくられるのかです。
要因の一つとして挙げられるのは、諸先輩、上司たちの表情やしぐさ、声のトーンです。
初日に緊張しつつも、元気に「おはようございます」とあいさつした新人さんに対して、不愛想な表情で、低い声のトーン、そして相手に振り向きもしないであいさつを返したらどう思うでしょうか。「なんか、歓迎されていないな」とか、「ちょっとこわい・・・」とか、「忙しそう」というようなマイナスの印象を持ってしまうことは間違いありません。
また、仕事をしている表情やしぐさ、職員間の情報のやりとりでの口調でも職場の雰囲気がつくられてしまいます。「忙しそう」というのも実際に忙しいかはわかりませんが、そう感じ取られてしまうのが表情やしぐさ、口調だったりします。
せっかく入職した新人さんは、これから同じ職場で未知の力を発揮してくれる職員かもしれません。私たちの仕事にとてもいい影響を与えてくれる人材かもしれません。「仲間になって、一緒にいい職場で働こう」というメッセージは職場の雰囲気から伝わるものなのです。マイナスの雰囲気を感じ取ってしまうと、2日目以降、「仕事に行きたい」という気持ちを削いでしまいます。期待に対して期待に応える、不安を払拭するぐらいの職場の雰囲気づくりを点検してみてはいかがでしょうか。
4月1日まで2週間。年度末でバタバタしている状況であるかとも思いますが、新人さんを迎える日の表情やしぐさ、声のトーンに余裕をもって対応していただくこと、とても大切だと思います。
執筆者:下田静香(Shizuka Shimoda)
医療経営オンライン編集長。株式会社エイトドア代表取締役。経営学修士(MBA)。病院、介護施設で人事制度、評価制度、目標管理制度の構築と定着を中心に人材育成、組織開発のアドバイスしています。楽しく仕事ができるためには?!をテーマにしています。
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