自粛生活とともに変わる「学ぶ」楽しさ
今回は、「学ぶ」ことについて考えてみました。
今年に入ってから、コロナの影響で県外に出ること、県内でも外出することがままならず、不本意ながらも自分自身と向き合う時間が多くなりました。
ここ数年、週末は研修会や学会などで毎月県外に出て、ゆっくり自宅で過ごすことがない生活を送っていた中での自粛生活、初めは鬱屈していた面もありました。しかし、自粛生活が定着してきた5月の連休あたりから、時間の使い方について考えるようになり、自分と向き合うチャンスだと感じるようになりました。
コロナのせいで遊べない、勉強できない気持ちになっていましたが、逆にせわしなく過ごしている中では向き合えなかったことにじっくりと向き合える時間なのだと気付いてからは、毎日があっという間に過ぎるようになりました。
読みたかった本を読む、作りたかった服を作る、勉強したかったことに打ち込むなど自分に向き合う中身は皆それぞれだと思います。家で出来る「学び」も沢山あるものですね。
私自身は、現在大学院に通っていることもあり、目の前の学会発表に向いていた意識を論文執筆に向けています。勉強したくて(目標があって)通っている大学院ですが、日々の仕事に追われ、つい優先順位が低くなっていた(明日しようの繰り返し)のが現実です。それは、苦手なことに腰を据えて向き合うことを心の底では回避していたのかもしれません。
そのような意識を、この自粛生活は変えてくれました。なにせ、出かけられない、友達とも会えないので、自然と優先順位があがってくるのです。実際、向き合いはじめてから半年、出来なかったことが少しずつ出来るようになること、知らなかったことを知ること、自分の苦手に向き合うことが、苦しくも楽しいと感じています。年齢や環境が変わったわけではなく、自分自身の意識の変化で、学ぶ楽しさが広がってきているようです。
このような変化から、先日思い切って自宅の学ぶ環境を一新しました。自宅に仕事部屋がなく、ダイニングテーブルで仕事や論文執筆をしていましたが、仕事用デスクと椅子を用意しました。いつかは欲しいと思っていたので、自粛生活と給付金のおかげで思い切れました(笑)。リビングからテレビとテレビ台、ソファーが姿を消し、部屋を広く感じ過ごしやすくなりました。過ごしやすい環境は人それぞれですが、自分にとって心地よい環境(暮らし)に近づいてきているように感じています。このような変化をきっかけに、これから趣味や感性を磨く「学び」の時間ももっと作っていきたいと思っています。
執筆者:maittankobu
作業療法士として20年目。いつの間にか管理職11年目となり、いつまでも働けるこころと身体作りをモットーに、日々楽しく勉強中です。