適材適所の人材育成〜キャリア構築の選択肢を広げてみませんか
科学の進化によって、私たちの周りは数十年前までは考えられなかったような変化を遂げています。
医療の分野でもそれは例外ではなく、インターネットによる予約や自動再来受付機の登場によって業務の効率化が図られているところです。
そうはいっても、やはり医療分野はマンパワーの大きいことには変わりありません。それ故に、次世代の役職者として候補にあがるのは“仕事ができる職員”というケースが多いのではないでしょうか。
本来、現場で患者さんと接する仕事だからと選んだはずの職業ですが、昇進して責任ある立場になることでガラッと仕事内容が変わります。
これまでは、自分自身のスキルを磨いていれば良かったものの、上の立場になれば新人もベテランも含めて管理監督しなければいけませんし、それぞれの能力を伸ばすような指導も行っていかなくてはなりません。
これまで現場主義でキラキラと輝いて仕事をしていた人が、役職者になった途端、元気がなくなってしまうということもあります。
いくら、現場で仕事ができて優秀だからといって、役職者としても優れているとは限らないものです。
では、こういった場合は一体、どのように進めていったらよいのでしょうか。
役職者としての適性を見極める
仕事が出来る優秀な職員を役職者にして、そのノウハウを部下に伝えることができれば、それが最も良い方法かもしれません。
しかし、役職者として力を発揮しにくい人も少なからずいます。本人が納得しきれずに責任ある立場になった場合は、本人のモチベーション低下だけではなく、部下や施設全体にも影響を与えるという事態にもなりかねません。
そうならないためにも、スキルを生かした専門職を用意するなど多様な道を用意しておくことも職場の活性化につながるのではないでしょうか。
役職者としての心構えや役割を認識させる
ひとつ昇進することで、どの程度の責任が増え、どのくらい現場に関われるのかといったように、ある程度の未来図を描けるよう予め提示しておくことも大切です。
責任や現場との関わりについて境界線が曖昧だという場合は、これを機に役職者としての役割を見直してもいいかもしれません。
キャリアの作り方は一つだけではありません。それぞれの適性やスキルをいかしながら、最善の方法を常に模索していく姿勢が大事かもしれませんね。